二度目の中学受験2024グノーブルで挑戦中

伸びしろガールの姉に続き弟はグノーブルで2024受験予定(二年7か月後)。中学受験生をもつ親の心得・子育て術・対策法・経験などをもとに、我が子を観察・分析し、最適な「声かけ」や関わり方を日々模索していきます。

私立中学説明会⑥(オンライン)~渋谷学園渋谷中学~

今回は 渋渋です。

 

都内私立共学校の最難関。

渋渋としては開校25年が経つそうです。

(まだ25年なんだ)


渋幕のほうが創立は先で、人気・偏差値共に

若干渋幕のほうが高い印象ではありますがどうでしょう。

渋谷学園としていずれも教育理念は同じ

渋幕は施設も魅力的

男子が7割程度と多く

高入生あり、生徒数は350名規模

 

一方、渋渋は女子が若干多く200名規模

高入生はいない

アットホームな印象


渋渋は渋谷女子高校が共学化されたもの

共学化→人気出る→難関進学校へ

といった

渋渋パターンに続く共学校は多いですね

 

 

【教育目標】

  • 「自調自考」の力を伸ばす
  • 国際人としての資質を養う
  • 高い倫理感を育てる

 

 

・「自調自考」

6年間かけて自主性のある子になってほしい

言われないとできない
整理整頓できない
そんなの中学生みんなできないです


なので、どんな子でも来てください

といった姿勢

(うちにはこういった子が合います

 と言わないところはさすが)

 

他校と違った点で特出すべきは

チャイムがない!

ことだろう。


つまり、時間管理は自己責任
基本、校則なし
自由である

そもそも優秀な子達なので
素直にルールを守るんですって

でもそれって、つまり
禁止されてるからやらないだけで

じゃあなんで禁止されてるの?とは

なかなか考えないもの。

 

自由の中に身を置くことで
自分で判断する力が養われるという

 

6年間を2年ごと3ブロックに分けて

指導をおこなっている

 

Aブロック(中1中2)に対しては

学習面ではけっこう厳しくみるそうだ
課題も出されるが

1日平均一時間程度の量

 

ただ、

課題について学校側が管理するのではない

例えば

プリント30枚、一月後に提出

と渡される

 1日1枚こなす生徒もいれば

終わせるだけ先にやってしまおう

とする生徒も勿論いる


締め切りまでどのようにこなしていくか、ペース配分は自分で考えさせるのだそう。

 

最近

いわゆる中堅校が人気を伸ばしている理由の1つに面倒見が良いということがあげられる


毎日毎日課題プリントを与える

管理ノートを作らせる

などだ

 

この点、渋渋は真逆に思えるが

どう捉えるかは親次第ですね。

とはいえ、中1中2の間は厳しくサポートしてくれるようなので、自己管理の基礎は育まれそうだ

 

 Bブロック(中3 高1)ともなると
宿題はかなり減る
ただ、Aブロックで培われた習慣を今度は自分で考えて取り組んでいくという

 

Cブロック(高2 高3)
宿題は、ほぼ出ない

 

さすが、、

もう自分でやれるようになっているのでしょうか

 

授業以外の家庭学習については大方以下のようなスタイルのようです。

 

中1、2は必要に応じて学校が補習を行う。中3以降は講習が設定されていて、自分で必要に応じて選ぶ

 

 

 

・国際人としての資質を養う

 

英語に力をいれている学校のイメージがあるが、この点については帰国生の存在も大きい。クラスに数名の帰国生を散りばめるので

刺激となるそうです。

 

インターナショナルクラス、本科クラス、特進クラスなどと分けている学校も多いが、特別に区別しないことで垣根をなくしているように思われた。


また、英語に力をいれているというよりも、自分で英語を頑張ろうという生徒が多いのだそう。


英検受けなさい

とも言わないんですって

 

 

 

・高い倫理感の育成


自由な校風が、高い倫理感を促すのだという

当たり前のことを当たり前に、自然と自らやるということにつながっている

環境が目的意識の高い人を作る

 

(ふむ、周りがみんな優秀ですもんね)

 

 

 

さて、クラス編成や学校全般についてもいろんな角度からお話がありました。

 

大学進学については

国公立志望が多く(7~8割)、その流れでクラスを組むので高2から文系理系半々に分かれるようです。


中1中2

約200名 6クラス 

男子約90人 女子約110人

 

中3~高2

1クラス40人 5クラス

 

一クラスの人数が増えることについては、多少目が届かないくらいがちょうどよい時期だとか何とか、おっしゃってました。

 

高3 6クラス

また6クラスに戻し、進路に対する細やかな指導体制に

 

土曜は隔週で授業がある

すぐ帰宅する生徒はほとんどなく、下校ギリギリまで残る生徒が多いそうだ

 

平均通学時間は55分(家~学校)

 

息子も通学圏内である 一応。。

 

 

また 

渋谷って危なくない?

という質問には


学校の位置する場所はセンター街から遠く、周辺には青学大や実践女子、女学館、國學院大學などがある学校集中地域。比較的平穏な環境である。また近年の再開発で渋谷駅周辺は綺麗になっている。

 

ハロウィンとWordカップ以外は
落ち着いている、そうです。

 

 

体育館は3つ、屋内競技の部活はすべて学内の体育館で活動している。

グラウンドはないが、宿河原(小田急線登戸から一駅のとこ)の多摩川沿いにグラウンドを所有していて、高校生は平日もここで活動する。
中学生は平日は学校付近の施設がメイン。


運動部は週3~4日の活動
野球部、サッカー部、テニス部が多摩川グラウンドへ、陸上部は徒歩圏内の代々木へ

どの部活も、大会ではすぐ負ける感じではないそうです。

 また、週1~2日の活動である文化部と兼部する子もいるとのこと。


1学年200名で、もともと横の繋がりが強いがクラブで縦の繋がりを持つことができる。

 

 

大学進学実績について

 

校内順位上位70~80人は

国公立へ(現役)

東大進学は

33人(2021年実績)、35人(2020年実績)と、年々生徒のレベルが上がってきているという。自分で出来る子が多いので学校は生徒の邪魔をしない体制に徹する。

 

手をかけすぎない教育

 

う~ん、、理想ですね。

 


校内順位上位120位内ならば
早慶上智へも進学している

例年50~60人程度

海外大へは毎年10人程度

 

「GMARCHレベルは
 受かってもいかないですね」とか。。

 

(あ。言い切った・・・ マジですか

 すご)

  

志望大学については生徒の意思を尊重するが、医学部だけは(2021年実績 44人)進学には相当な覚悟が必要なので、向き不向きについてしっかり進路相談に応じるという。

 


入試について


○帰国生入試

  

○2/1
 他校同様、第一志望者が多いため合格者のうちかなりの人数がそのまま入学

 
○2/2 
 男子は、1日御三家→2日渋渋→3日筑駒というパターンが多いため、男子受験生のレベルが上がる

  2021年結果では、

  男子180人合格→39人入学

  (だいぶ他へ行くんですね…)

従って男子で渋渋第一希望ならば、2/1日のほうが受かる可能性が高いとのこと

(すごい、また言い切った・・)


女子については1日受験者も2日受験者も志望度合いが強い傾向があるため、2日連続がオススメ


○2/5

わりと合格出してます

とのこと

 

複数回受験の割引あり

1日、2日、5日とも4科目

国算100点、理社50点 計300点満点

 

合格基準点についても触れられました


まず女子合格ラインを出し、次に男子の結果を見る。男子の人数を女子に合わせるように男子合格ラインを出す。男女の合格ラインの差は最大10~15点まで。

(そんなに幅があるなんて、、)


共学って、どこも女子の合格基準点が高いですよね。娘のときも、女子合格ラインのシビアさから、女子校を推していたのですがなかなか親の思う様にはなりませんでした…

  

男子合格基準目安 180点/300点 
女子合格基準目安 190点/300点 


では、実際合格するためには?


算数で一番差がつくのでしっかりやりましょう(中学入試の鉄則ですね、、)

 

国・算試験問題のポイント

  • 考えて解かせる
  • 記述が多い
  • 途中式をかかせる

 

私も渋渋の過去問(国語)を以前解きましたが、すでにそこらの大学入試レベルでした・・

 

 

塾に通う必要ある?

といった質問には 

中学生は行かなくてよい
ほぼいない 

鉄緑会に通う生徒は?
ごく少数いる 

塾に通う高校生は?

  • 高1 3、4割
  • 高2     5割
  • 高3  8、9割    

苦手科目を塾で補足、自習室を利用したい
といった目的が多いそうだ

 

 渋渋に入る子がそもそも自らやる子、といったイメージがありましたが

(そういう子は他校より多いとは思いますし、また難関校では多いとは思いますが)

 実は、入ってから 自らやる環境に置かれるということなんでしょう。


オンラインで終始とめどなく語る口調には、やはり人気校の自信が伺えました。 

 

今後の説明会・イベントについて


詳細は7/1~

ホームページで公開予定

8月にオープンスクール
9月の文化祭はオンライン予定
10月~入試説明会

 

 

人気校だけに、今回もなかなかマイナスな点が見当たらなかったわけですが

(どうしてもそういった、いわゆる粗さがし的目線で見てしまうのは、姉に続き二度目の学校選びのせいかも知れません)

コロナ前に渋渋の文化祭へ足を運んだとき、非常に盛り上がっていました。

いくつか他の共学校の文化祭へ行きましたが

どこも同じように楽しそうに感じた私に反し、 娘は「生徒は渋渋が一番」と申しておりました。※個人の感想です

 

やはり子どもの視点は違うんだろうと思いましたね。是非、実際に息子も連れて行きたいです。