二度目の中学受験2024グノーブルで挑戦中

伸びしろガールの姉に続き弟はグノーブルで2024受験予定(二年7か月後)。中学受験生をもつ親の心得・子育て術・対策法・経験などをもとに、我が子を観察・分析し、最適な「声かけ」や関わり方を日々模索していきます。

私立中学説明会①~巣鴨中学校~

『どこ行くの、今日は出社?』

「説明会」

『ああ。趣味ね』

趣味って・・・

 

 

f:id:gnomama:20210514164306p:plain

 


さて、本日は巣鴨中学校(男子校)の説明会へ参加しました。

男子校の知識はほぼゼロのため、また先輩ママから「一度いってみるといいよ」

とのススメもあり、通学圏内でもあるこちらの学校へ。

以下のような流れでした。

 

  1. 校長挨拶
  2. 学校生活、国際教育について
  3. 入試について
  4. 校内自由見学、個別相談(希望者)

 

校長先生は、噂通りの方でした。教育に対する熱意が伝わってきて、話出すと延々話していられるのではないかと思うほどです。

事前にYouTubeなどでは拝聴していました。実際は想像していたよりやや迫力にかけるかな、といった印象も受けましたが、話は熱いです。

参加者には、保護者とともに小学生もチラホラいて、講和の中では受験生に向けたメッセージも随所に散りばめられていました。

明治43年創立の伝統校で、硬教育、努力主義が掲げられています。

「成功・栄冠は努力の先に待つ」

※硬教育とは、児童の興味や楽しみよりもその努力や苦心に訴えて教育の効果をあげようとする教育方針(コトバンクより)

辞書通りに解釈すると、とっても時代の流れと逆行している感があり、立派な日本男児となる土台を築く!のような印象にとらわれますが、それだけではなさそうです。

この点は後述します。

 

 

続いて学校生活についてのお話。

1学年5クラス編成(高校から受験で入ってくる生徒もあるため、高校からは6クラス)

中学3年から算数クラスを1クラス設け(通常クラス4)、学期毎に入れ替わる方式。

高2から文系2クラス、理系3クラスとなる。

授業外指導も先生が積極的におこない、ステップアップとフォローアップというシステムがある。ステップアップはいわゆる”できる子対応“で、フォローアップはいわば“苦手ありな子対応”。

その他、春・夏・冬の長期休み期間には、50以上の講習を設けている。

この講習は生徒からの希望と、教師の意向などで編成されるようだ。

人生100年超時代の子供たちにとって、変化に対応する力を養うことが不可欠であるが、その力は何か?

それは「自学」であるという。

 

確かに、今はリカレント教育の流れがありますが、社会に出てからは、学校という一定期間の学びを教授できることはなかなか難しいですよね。

 

この学校は、「自学」の方法を身につけさせるような刺激を常に与えてくれるようだ。

 

 

部活動や学校行事については、

都内男子校で唯一、茶道班(【部】ではなく、部活はすべて【班】という)がある。

中一の水泳行事ではフンドシを着用する場面がある。

(お子様に聞かれた際は、グレーに説明してください、とおっしゃっていましたが)

名物の登山。

部活動の顧問が凄い人揃い。

 

などなど。書ききれません。

 

 

さらに、唯一のことは国際教育においても。

日本の学校として唯一、WLSA(World Leading Schools Association)の加盟校となったこと。

 

世界でたくましく生きる力を身につける国際教育プログラムTSS|巣鴨中学校・高等学校|Teachers Archives(参考)

 

私は初めて耳にしたのですが、世界の有名校との交流をはかるものらしいですね。

加盟校の2校からの推薦が必要で、巣鴨中はそれをクリアしたということです。

 

その背景には、もともと培ってきた英国の名門イートン校との交流があるようで、

高1高2で同校への3週間のサマースクールに約40名程度も参加できているのは東京では巣鴨だけ、とのこと。また出た、唯一☆

中2中3高1では、国内サマースクールとして、逆にイートン校や他著名な講師を招いて6日間での多彩な授業を行っているという。

 

国際教育にも独自のプログラムを持つ当校は、

単に日本男児育成、だけではなく国際人養成にも積極的なようだ。

 

 

入試に関して

科目ごとに注意すべき点にもわずかですがふれられていて、いわゆる独特な問題は出さないので、普段コツコツとやっておけばよい、とのこと。

また、合否については複数回のメリットなどにも言及があったが、それほど気にするものではない、ということでした。

因みに、2021入試での繰り上げ合格は約30名程度とか。

 300点満点中、200点前後が最近の合格レベルらしい。

 

ざっくばらんにお話下さいました。

 

 

最後は、校舎内自由見学へ。

新校舎となってからまだ数年ということで、非常にモダンでキレイな校舎でした。

授業の様子も廊下から拝見でき、あどけない中1クラスから落ち着いた高3クラスまで、初男子校潜入の身としては、男子校ってなんだか楽しそう♪が率直な感想です。

 

以上、ざっと備忘録的なまとめで恐縮ですが、

やはり足を運ぶって大切だなあと実感した次第です。

 

因みに、娘のときの私の親としての初めての見学校は都内にあるT英和女学院でしたが、最初ってなんだかよく見えるんですね。(私だけかもしれませんが。。)

で、また子供も最初に行った学校って、何だかよく見えるもの。

中学校に入ること自体がなかなかない経験なので、初体験はけっこう重要。

ですから、ここに行かせたい!という学校はある程度、親の中で絞っておいたほうが良いのかな、と思います。お子様が学校選びに積極的でない場合は特に、何度も説明会に行かせることがマイナスなイメージになりかねないので。

 (娘はそうでした・・・)

で、女子校がいいんじゃない?ってススメていたのに結局娘は共学へ行きました。

 

 

さて説明会のお土産として、パンフレットや各種資料の中にこんなものも。

 

f:id:gnomama:20210514154841p:plain

巣鴨学園剣友会(剣道班卒業生)主催の少年剣道大会参加者への記念品。

コロナ禍で中止となったそうです。

 

伝統校ならでは、というか独特なカラーというか

とても魅力的な学校でした!

 

またこれはほんとに個人的な見解なんですが

大学合格実績に関して露骨にふれない点(資料は頂きました)が、

私の中では好印象でした。

大学合格実績を前面に押し出す学校って、近年伸びてきている学校には特に多いように思います。ただ何というか予備校感といいましょうか、特色が他にないのかな、とも思ってしまう面もあるんですよね。

 

 

 

 

ところで帰宅後、あまり気乗りしない夫と話す中で、

 

「校長先生、結構高齢?

 校長が変わるとまた学校も変わったりするよ。

 うち(母校)がそうだった」

 

と、なんとも中高一貫校経験者っぽい一言。

まあ、はい、そうですね。